Webマーケティングの舞台で起きている茶番 クライアントがわかっていないのも残念だ

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ところが、ウェブマーケティングに投資したもののまったく効果が感じられないと不満を抱えるケースが山ほどあります。

「高い費用を掛けてウェブに広告を出しても、売り上げは増えなかった」

「契約した広告代理店は毎月請求書と内容の薄いレポートを送ってくるだけ」

「報告書を読んでも、担当者に聞いても、今何をしているのかよくわからない」

「営業はしつこいぐらいかけてきたのに、契約したとたんに対応が悪くなった」

ウェブマーケティング業界は、クライアント(広告主)のこのような恨みにも近いような不信の声であふれかえっています。実はそれも当然です。なぜなら、相手に知識がないのをいいことに、当たり前のサービスさえ提供していない事業者が業界にはびこっています。

下請けに丸投げで担当者は素人同然の広告代理店、ホームページを作りっぱなしで効果検証もせずに制作費を請求する制作会社、グーグルやヤフーの検索順位だけにこだわっておカネを浪費させるSEO(検索エンジン最適化)会社などが、確実に存在しています。

うまく展開できないでいる企業

一方で、特定の会社を指すものではありませんが、発注するクライアント側にも「これでは成果が出ないのも無理はない」という事例もたびたびあります。

発注する相手をきちんと選ばない。ウェブやマーケティングについての基本知識がなく、持っている情報が古い。なにごとも相手任せにして、数字が伸びない原因も考えようとしない。どれもウェブマーケティングをうまく展開できないでいる企業の典型です。

たとえば、いまだに経営者やウェブ事業担当の窓口が「SEOこそが特効薬だ」と信じ込んでいるケースは典型例のひとつです。

「SEOもいいですが、ほかにも手段はあります。御社のビジネスを分析したうえで、ターゲットとなる購買層にうまく響く方法を考えましょう」

クライアントにこんな説明をしてもなかなか聞き入れようとしません。SEOは検索エンジンの検索結果で、上位に表示されるように工夫する取り組みですが、それだけでウェブマーケティングの効果は上がりません。

そこで、リスティング広告やディスプレイネットワーク広告など複数のプロモーション手段を紹介されると、「うちは予算がないからそんなにできない。どれかひとつに絞らないと」と尻込みしてしまう会社や担当者も少なくありません。ウェブマーケティングはおカネがかかるという印象が強いのか、2つも3つも手を着けたら大変な費用がかかると思ってしまうようです。

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