あの熱気から1年半、「ブルーボトル」最新事情

次にオープンするのはどこなのか

成果は少しずつだが出ている。「ブルーボトルというと、今でもものすごく混雑していると考えている人も少なくないが、最近は『一度トライしてみよう』という人だけでなく、日常的に通ってくれる人が増えている」と井川氏は話す。「単なるブームで終わらせないためには、そうやって日常的に通ってくれる人が大事。ブルーボトルもそういう日常的なブランドとして認識され始めている」。

こうした中、次の候補地として目を付けたのが、中目黒と品川だ。

中目黒店は、駅から祐天寺方面へ歩いて10分程度。席数は8席と少ないが、コンセプトである「コーヒーを楽しむ人を育てる」のもと、工場だった建物を利用した店内にはトレーニングルームやワークショップスペースを完備する。従業員の教育だけでなく、一般の人がコーヒーを学べる空間を作りたいとしている。

実はこの工場、井川氏の友人の父親が営んでいた。元工場だった清澄白河店のオープニングパーティでこの知人が、「父も工場を経営していて、こんな風に生まれ変わったらいいな」と言っていたのを井川氏があるとき思い出し、連絡を取ったところから、中目黒店の計画が走り出した。同店は工場だったことを生かしたインテリアになるそうだ。

東京ではあと数店舗出店も

一方、11月15日オープン予定の品川店は、駅構内にあるアトレの3階に出店する。新幹線も停まるターミナル駅という場所柄、ビジネス客だけでなく、旅行客も多く利用することを見込んでおり、席数も27席と新宿店と同規模となる。

今後の出店については、「1300万人という東京の人口規模を考えれば、あと数店は出せるのではないか」とフリーマン氏。「東京での立ち上がりが好調なので、このままアジアで事業を広げるか、あるいは欧州に進出するか、オプションはたくさんある」

スローペースながら着実に事業を拡大する一方、商品面でも「進化」を遂げている。この8月から日本で新たにコールドブリュー(水出し)コーヒーのシステムを導入。栃木のクラフトビールメーカー「うしとらブルワリー」で抽出され、樽詰めされたコーヒーを全店で提供するようになった。

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