日経平均は1万5000円を回復 欧米株高、円安、好需給で5年4カ月ぶり大台
15日の東京株式市場は大幅反発。日経平均株価は前日比337円61銭高の1万5096円03銭、TOPIXは同22.05ポイント高の1252.85といずれも大幅に上昇した。日経平均の終値での1万5000円台回復は、2007年12年28日以来、5年4カ月ぶり。前日の欧米株の上昇、為替の円安、そして旺盛な外国人の買い意欲などが好材料となった。
東証1部の出来高は概算で57億5284万株、売買代金は同4兆4701億円と売買エネルギーも盛り上がった。
欧米株が大きく上昇
前日の欧米株は軒並み上昇。とくにNYダウと独DAX指数で史上最高値を更新。米国株式市場ではNYダウが123ドル57セント高の1万5215ドル25セントと史上最高値を大幅更新。ナスダック総合、S&P500も上昇した。米国の有力ヘッジファンドのD・テッパー氏がCNBCに出演し米国株について楽観的な見方を示したことで運用担当者の強気姿勢を呼び込んだ。
また、欧州ではフィッチによるギリシャの長期債務格付けの2段階格上げが好感され、ドイツだけでなく、英国、フランス、スイスなども軒並み上昇となった。
これを受けた本日の東京市場では、寄り付き前の外国証券経由の注文動向が売り1520万株に対し、買い3640万株、差し引き2120万株と大幅な買い越しとなった。買い越しは47営業日連続となった。
本日の日経平均は前日終値比203円高で寄り付き、直後の9時01分には同197円高まで上げ幅を縮小する場面もあったが、対ドルで1ドル=102円、対ユーロで1ユーロ=132円を超す円安を好感し、輸出企業の業績上振れ期待も高まって、主力株中心に上げ幅を拡大。10時50分には350円高の1万5108円まで買われ、そのまま高値圏で推移し338円高で午前の取引を終えた。
昼のバスケット取引は956億円が成立し、「売り買い均衡」と伝えられた。アジア市場は総じてしっかり。この流れを受けて後場寄りは前日終値比328円高で再開。円安の動きも一服したことで利益確定の気運が強まり、13時01分には256円高まで上げ幅を縮小。その後は自動車やハイテクなどの主力株中心に相場を牽引する格好で値を戻し、一時は再び1万5100円を超える場面もあるなど高値圏で推移。同337円高で本日の取引を終えた。
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