天気予報は、なぜいつも外れる気がするのか

「降水確率0%=雨が降らない」ではなかった

「予報で雨が降ると言ってたのに降らなかった」というケースもあります。これも、天気予報の定義の関係で、必ずしも外れたわけではないことがあります。まず、天気予報は、予報区と呼ばれる範囲ごとに発表します。この予報区は、県ごとであったり、県の中をさらに細かく区切った範囲だったりします。

たとえば、神奈川県は、もう少し細かく分けると「東部」と「西部」に区切られています。海に面した横浜や横須賀と、山がある箱根や相模原とでは、どうしても天気が変わってくるからです。

「神奈川県東部で雨が降る」という予報が出たときに、川崎市で雨が降ったけれど、鎌倉市では雨が降らなかったとします。鎌倉市にいる人は「雨の予報が外れた」と感じるかもしれませんが、川崎市も鎌倉市も同じ「神奈川県東部」という予報区に含まれるので、予報は当たったということになります。

「降水確率」の正しい定義は?

これを実感するのが、夕立の多い夏場です。夕立は単独の積乱雲が急に発達することによって発生します。単独の積乱雲の大きさは、水平方向に数 km~十数 kmなので、自分のいるところでは雨が降っていなくても、予報区内のどこかで大雨が降っているということはよくあるのです。

ちなみに、「降水確率」の詳しい定義は、「予報区内で一定の時間内に降水量にして1mm以上の雨または雪の降る確率(%)の平均値で、0、10、20...100%で表現する(この間は四捨五入する)。降水確率30%とは、30%という予報が100回発表されたとき、その内のおよそ30回は1mm以上の降水があるという意味」です。もう少しわかりやすく解説すると、「予報区内で気温や風向き、湿度などの要素が過去のデータと同じ場合、過去は30%の確率で雨が降った」ということです。

なお、降水確率はあくまで「確率」を示したものであり、強さや降る範囲、時間などは関係ありません。「降水確率100%」のほうが「降水確率10%」のときよりも強い雨が降ったり、広い範囲で降ったり、長い時間降ったりするとは限らないということを覚えておきましょう。

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