実績面で大きなハンデ 待たれる機体の完成
空間を広めに取るための薄型座席、中型のローラーバッグがすっぽりと納まる頭上収納スペースなどは、ほかの機種にはないMRJの特長である。こうした配慮が利用者から好評を博せばリピーターが誕生し、MRJを導入した航空会社に大きな価値をもたらすことになる。
MRJがセールスポイントとする優れた経済性と環境適合性、客室の快適性、そして高い安全性は、いずれも航空会社にとって極めて魅力的な要素だ。ただ、MRJは完成していないため、今はまだそうしたさまざまなうたい文句を実証するすべがない。
加えて、三菱航空機としてはこれが最初の旅客機なので、航空会社からすれば評価がなおさら難しく、それが現在のMRJにとっての大きなハンデとなっている。新規参入組も含めて実機がないのはMRJだけであり、受注機数を伸ばしていくためにも、機体の早い完成が待たれているのである。
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