三菱重のMRJと海外のライバルを徹底比較

老舗2社との勝負が成功を左右

 ジェット旅客機の二大メーカーといえば米国ボーイングと欧州のエアバスだが、両社はいずれもこうした100席以下の地域旅客機は自社の製品ラインナップに加えないとしている。したがって、この市場においては、圧倒的な力を持つ欧米2社との競合がない。

一方で、大型機ほどではないにしても、地域ジェット旅客機市場は今後の成長が期待され、将来的に一定規模の市場が見込まれている。それゆえに中国、ロシア、日本から新規参入組も登場し、地域旅客機の市場はにわかに競争激化の様相を呈しているのである。

各メーカーとも標準客席数の異なる複数のタイプを開発、または開発予定で、その多くが70席級と90席級の2タイプになっている。各社の機種名のどこかに「7」があればそれは70席級を示し、「9」があれば90席級」を意味している。

下に掲載した各社の90席級の機種を見ていくと、老舗組のほうがわずかに開発開始時期が早く、最も遅いCRJ900でも開発開始は2000年。新規参入組はARJ21が01年、SSJ―100が03年、MRJが08年であるから、「20世紀組」と「21世紀組」という分け方もできる。ただ開発着手が後になれば、新技術を導入できるなどのメリットがあることは確かだが、その間にライバルに受注を先行されてしまうなど、一長一短があるのも事実である。

次ページ経済性などで優位性がある
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • 「コミュ力」は鍛えられる!
  • 岐路に立つ日本の財政
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
集中連載「日立 踊り場の先へ」<br>ガバナンス問われる英国原発

日立製作所が着々と進めてきた英国の原発計画。来年にはすべての認可を得て、進むか退くかの最終判断を迫られる。経済合理性は疑問だが、会長案件という思惑も絡む。今の日立はどう判断するか。まもなくガバナンス改革の真価が問われる。