命取りに!職場の「冤罪不倫」が急増する理由 いつでも誰でも「やらかす」可能性がある

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しかし「何がセクハラにあたり、何があたらないのか」のボーダーラインは、まだまだ不明確で、いつでもだれでも「やらかす」可能性があるハラスメントには違いありません。「明るくその場を和ませる下ネタ」はOKでも「相手が嫌がっていたらセクハラ」になってしまいます。私が現時点で考えている見解をまとめてみました。

「その服装は営業として不向きだ」は、職務内のことであればセーフ。
× 「ちょっと肩出ているよね」。いやらしい言い方はNG。「胸」「足」など「身体の部位にかかわる」発言はダメ、と思ってください。
「取引先にはスカートをはいて行ったほうがいい」。合理的な理由があり、職務としてのアドバイスならOK。
× 「スカートをはきなさい」。強要する言い方はNG。
× 会社のパソコンのデスクトップ背景がグラビア写真。社内の風紀を乱す、女性に羞恥心嫌悪感を抱かせる可能性があるのでNG。
 「まだ結婚しないの?」「彼氏いるの?」。これは聞き方が大事。たとえば、将来のキャリアについて面談しているときに、結婚観などを尋ね、キャリアアドバイスのために質問するならOK。ただし、飲み会などでバカにしたり茶化したりして聞くのはNG。
「妊娠しないでおくれよ」。これも言い方の問題。キャリア面談や人事配置の都合などで「予定があれば、事前に教えておいてね」という意味ならOK。単純に「子供つくるな、妊娠するなよ」は、NG。
× 逆セクハラ。若い男女社員が上司に性的な発言をして困らせる。「まだ結婚しないんですか?」など。

休みの日なら「何を書き込んでもOK」ではない!

読んでいただいて分かると思いますが、同じ言葉でも「言い方」「シチュエーション」によって、セクハラか否かは分かれます。また、上記のNGに気を付けていても、女性社員から嫌われていたり、人間関係が悪かったりすると、ちょっとのことで相手の怒りに触れやすくなります。要するに、大切なのは信頼関係を築くことです。

――ほかに「あまり知られていなが、最近こんなトラブルが急増中」といった例はありますか?

冒頭の「冤罪不倫」とも少し重なりますが、LINEやSNSを巡ってトラブルになり、会社で懲戒処分を受けたというケースが増えています。

トラブルの根底に共通してあるのが「会社の外で、プライベートな時間なら、何を書き込んだりつぶやいたりしてもいいだろう」という、社会人としての自覚の薄さ、考えの甘さです。それが結果的に、会社全体の評価や評判を落とすことになっています。たとえば……

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