広告で「地震に弱い物件」を見分ける方法

耐震性、雨漏りリスクも広告からわかる!

ここで注目すべきは、建物の出っ張りや引っ込みだ。専門用語では、それぞれ「出隅」「入隅」という。不整形な土地に建っていることも原因のひとつだが、上の物件は、あちらこちらに出っ張りや引っ込みがあるのがわかる。こうした壁と壁の境目やつなぎ目は、防水工事がとてもやりづらく、二重で行うなどの施工が必要となる。これが多い物件は、よほど施工技術がしっかりしていなければ、雨漏りのリスクが高いといえる。

よって、上の物件のほうが、雨漏りがしやすいと判断できるのだ。

また、間取り図には現れない雨漏りにつながるポイントとして、「軒の短さ」が挙げられる。

日本古来の建築には、長い軒がせり出していた。ところが、昨今の住宅事情により、敷地いっぱいに建物を建築するケースが増え、軒を長くすると隣の家の敷地に飛び出してしまうために、軒がとても短くなってきている。

雨が住まいに接触する方法は、上から降ってくる場合だけではない。たとえば、吹き付ける雨や、風で巻き込むような雨によって、建物へ浸入する場合があるのだ。軒はこのような巻き込む雨から建物を守る役目がある。軒が極端に短い建物は、雨漏りの危険性が高いといえるので、物件を見に行く際の参考にしていただきたい。

ミッション3 広告で雨漏りしやすいマンションを見抜け!

マンションの場合は、さらに判断材料が多くなる。下の広告のうち、どちらが雨漏りしやすいだろうか?

次ページ参考にすべきは管理費や修繕積立金!
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • インフレが日本を救う
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT