民進代表選、蓮舫氏は本当に「圧勝」したのか 「タイタニック号に乗ってしまった」との声も

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その水先案内人たる新しい執行部の面々は、9月16日午後3時から開かれる両院議員総会で発表される。焦点は幹事長人事だ。

蓮舫氏擁立の中心になった安住淳前国対委員長が抜擢されるのか。あるいは、かつて"政治の師"であった前原氏を捨てて当選が確実視されていた蓮舫氏を選んだ細野豪志自誓会会長を選ぶのか。

ほかの可能性もある。赤松広隆元農水相らの旧社会党グループであるサンクチュアリが推挙する枝野幸男前幹事長が留任する可能性もささやかれている。蓮舫氏の"師"である野田佳彦元首相の幹事長就任説すら聞こえてきており、先読みが難しい政党だ。

文字通りの「前途多難」

奇しくも蓮舫氏が民進党代表に選出された9月15日、法務省は「我が国の国籍事務において、台湾出身の方に、中華人民共和国の法律を適用してはおりません」との見解を公表。一部で報じられていた「台湾は中国として扱う」とした同省民事1課の説明を「言葉足らずだった」と否定した。

法務省は「国籍法違反に当たるか否かは個別具体的に判断すべき」と述べるが、蓮舫氏が国籍法違反の可能性が出てきたことになる。もっとも国籍法第14条は二重国籍者に国籍の選択を求めているものの、違反についての罰則規定はない。しかし、だから問題なし、とはいかない。法律を作る立法府のメンバーが法律に違反しているかもしれないという事実は、非常に大きい。このウィークポイントは、今後とも他党からの攻撃の的であり続けるだろう。

こうした現状について、民進党代表選に出席したある議員は「地獄の始まり」と例えている。新代表に蓮舫氏をいただく民進党は、荒波にもまれながらも前進できるのか。それとも業火に焼かれるのか。以前にも増して、同党の前途は多難である。

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