民進代表選「第3の候補」ギリギリ出馬の裏側 玉木氏の推薦人たちが持つ危機感とは?
民進党代表選の第3の候補・玉木雄一郎衆院議員が石橋通宏参院議員の署名捺印を得て出馬に必要な20名の推薦人を確保したのは、9月2日午前8時のこと。立候補受付まであと2時間までに迫っていた。
すでに蓮舫代表代行は8月5日、前原誠司元外相も8月26日に代表選出馬を表明済みだ。蓮舫氏には岡田執行部や野田佳彦元首相が率いる花斉会、旧社会党のサンクチュアリや細野豪志元環境大臣が率いる自誓会など多数の支援がつき、余裕綽々で25名の推薦人を確保した。大畠章宏元経産大臣が率いる素交会や長島昭久元防衛副大臣の国軸の会などが支援する前原氏は、蓮舫氏に1名少ない24名を確保している。
その一方で玉木氏は推薦人が確保できず、なかなか出馬表明が叶わなかった。
全国的な知名度はいまひとつ
その理由は出馬準備のスタートが遅れたことにある。元財務省キャリア官僚で安全保障から農政まで幅広く政策をこなす玉木氏は、民進党内でこそ“ホープ”と言われるが、全国的な知名度はいまひとつ。もし玉木氏が新代表に選ばれたとしても、年内に解散総選挙が行われた場合、果たして安倍自民党と戦えるのかという懸念が党内にもあった。
ところが8月30日に江田憲司代表代行が率いる旧維新グループが幹部会で独自候補を擁立しないことを決定したとの情報が流れると、情勢が一変する。
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