民進党代表選、蓮舫氏に吹く強すぎる追い風 政界のムードは急激に「女性」に傾いている
8月5日午後、東京都庁と永田町で女性政治家による2つの会見が開かれた。まずは当選したばかりの小池百合子新東京都知事の会見である。
「都民ファースト、これは都政に向かう姿勢のキーワード。これまであった3カ年の実施計画を待たず、『2020年に向けた実行プラン(仮)』を策定することにいたします」
東京都は2014年12月に「世界一の都市・東京」を目指して2015年度から2024年度までの「東京都長期ビジョン」を策定している。この中のオリンピックなどに向けた都市整備を含む2015年度から2017年度までの3カ年計画に代わって小池氏が作ろうとするのが、2017年度から2020年度までの同プランだ。
「既存の枠組みにとらわれることなく、先進性のある政策を積極的に立案したい」と述べる小池氏は、水色のワンピースの上に赤紫やブルー、勝負色であるグリーンなどが混じったジャケットを着用。それは「いろんな意見を吸い上げる」という意欲のようでもあり、同時に都政から舛添カラーを一掃したいという決意のようにも思えた。
富士山から飛び降りるくらいの覚悟
もうひとつ行われた女性政治家の会見が蓮舫民進党代表代行の代表選出馬会見だった。
「私が持っている覚悟は、崖とかスカイツリーとかいうレベルではなくて、富士山から飛び降りるくらいの覚悟です」
民進党本部の会見室でひとことひとことはっきりと決意を述べる蓮舫氏は、浅いスタンドカラーの白のジャケットに黒のインナーと、メリハリが利いたいでたちだ。
「岡田克也代表の後継」と言われることを拒み、独自の“蓮舫路線”を強調する蓮舫氏だが、共産党との連携を否定しつつも協力関係を維持する選挙戦略や9条を除く憲法改正議論など、その主張の中身は岡田代表の路線から逸脱しているとは思えない。
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