ゴルフは18ホールでなくてもいいじゃないか 「時短」の工夫でゴルフはもっと楽しくなる

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「ハーフラウンドできないか」という話を以前にも聞いた。昨年のゴルフサミット会議でも初心者のための9ホールプレーの促進が提案された。日本ゴルフビジネスフォーラムで大学の授業としてのゴルフが取り上げられた際にも、ほとんどが初心者の学生の金銭的、時間的負担を軽くするハーフプレー、もっといえば「3ホールでも、5ホールでもいい」とホールを区切っての利用も提案された。

ゴルフ場のレイアウト、安全性などで対応には難しい面はあるが、千葉県には6ホールを区切りに回れるゴルフ場もある。中学、高校の授業でもゴルフを取り入れてもらいたい今、できるゴルフ場があれば試してみる価値はないだろうか。ここまでいったら「1ホールいくら」といった料金設定もできるかもしれない。いまのハーフラウンドはそのゴルフ場の1ラウンドの半額程度、3000円台~5000円台といったところが多い。

どんな形でもプレーできることが大切

もちろん、ゴルフの醍醐味は18ホール回って自分がどんなプレーをできるかで、そのスコアを目標にしていくので、18ホールは基準になる。ただ、生涯スポーツ、新規ゴルファーの創出、高齢ゴルファーの引き留めなどから見れば、どんな形でもゴルフをやってもらうことも重要だろう。

ゴルフが1ラウンド18ホールになったのには諸説あり、もともとはいろいろなホール数のゴルフ場があったという。日本初のゴルフ場の神戸ゴルフ倶楽部も正式開場前は4ホールで始まった。個人的には、以前紹介したが、ゴルフ発祥のスコットランドで聞いた「寒さを和らげるためにスコッチウイスキーを入れたフラスコを1ホールで一口ずつ飲むと18ホールでちょうどなくなる」という話が好きなのだが。

競技としては18ホールなり、その倍数や区入りで成立するのが公平だが、なぜ4日間なり3日間競技なのか、明確な理由はない。スポーツとして楽しむには、1ラウンド18ホールにこだわらなくてもいいのではないだろうか。

赤坂 厚 スポーツライター

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あかさか あつし / Atsushi Akasaka

1982年日刊スポーツ新聞社に入社し、同年からゴルフを担当。AON全盛期、岡本綾子のアメリカ女子ツアーなどを取材。カルガリー冬季五輪、プロ野球巨人、バルセロナ五輪、大相撲などを担当後、社会部でオウム事件などを取材。文化社会部、スポーツ部、東北支社でデスク、2012年に同新聞社を退社。著書に『ゴルフが消える日 至高のスポーツは「贅沢」「接待」から脱却できるか』(中央公論新社)。

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