ベトナムの超優良電力会社に投資する 日本の公益系企業を上回る、「異次元」の営業利益率

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日本では、この新興国にも至らないカテゴリである「フロンティア」が根付いていないため、ベトナムも新興国として扱われがちですが、同じ新興国のカテゴリの中にもさまざまな国があることを認識しておかなければなりません。そもそも、新興国の代名詞ともなったBRICSという単語もかなり乱暴なまとめかたです。

ブラジルやロシアは2011年時点で1人当たりGDPが約1万3000ドルとベトナムの10倍近くもあり、サービス業に成長の原動力が移行してくる中進国です。一方、インドの1人当たりGDPは約1500ドルとベトナムとほぼ変わらない水準です。

ベトナムは1次産業やインフラ、公共関連銘柄を狙え

これまでも解説してきたように、1人当たりのGDPが300ドルを下回る国に投資する際には、個人消費の本格的な立ち上がりにもまだまだ時間がかかるでしょうから、より確実に需要増加が見込める1次産業やインフラ関連、電力・ガスといったユーティリティを中心に検討していくことをオススメします。

これまでオススメしてきた個別銘柄のように、本来であれば自分の目で商品・サービスを確認できるBtoC企業から投資先を選定したいところですが、GDP3000ドル以下の国では、自国の個人消費市場が未成熟ですから、今後の市場変動が大きく将来予測が困難なため、上記のような業種を優先すべきと考えています。

ベトナムのインフラ関連やユーティリティ企業の多くは政府系企業です。今後、効率性のアップのために政府系企業の民営化も進んでいくようですが、現時点で投資できる企業は少なくなっています。

そのような中、本日紹介するビンソン・ソンヒン・ハイドロパワー社は電力企業としては業界10位程度の中堅企業ですが、上場しておりSBI証券を通じて取引できます。

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