カーライル、投資ファンドの知られざる実像 安達・日本共同代表に聞く

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富岡 隆臣 カーライル・ジャパン マネージング ディレクター
とみおか・たかおみ
早稲田大学法学部卒。米ニューヨーク大学にてMBA取得。 日本長期信用銀行に13年勤務ののち、98年にGEキャピタル・ジャパンに移籍、GEエクイティの日本代表も歴任。 現在はカーライル・ジャパンにてヘルスケア及びコンシューマー業界の責任者として、ソラスト(旧日本医療事務センター)の非常勤取締役などを務める。

――クオリカプスの投資を振り返ると?

富岡 クオリカプスの投資からイグジットまでの期間は7年でした。その間に売り上げは約1.5倍、利益は約3倍に成長しました。事業の中心である日本、米国、欧州を束ねるグローバル経営体制の構築や、歩留まりの悪かった米国工場の現場改善、成長を担う新製品の開発などを進めました。

――カーライルでないと、できなかったことは?

富岡 われわれも重要な局面では経営の実務にかかわりました。株式を譲渡された当時、クオリカプスはグループとして連結決算もつくったことがありませんでした。そこで、カーライルのメンバーが入り、一緒に報告のシステムや月次で業績をフォローできる体制をつくりました。必ずしも経営陣にお任せしない方法を採りました。

米国のCEOには米国人のトップエグゼクティブを採用しました。クオリカプスの売上高は200億円程度。海外で採用する力には限界があります。良い中堅企業が日本を巣立って海外で活躍するためには、海外の優秀な人材が必要。それをわれわれがお手伝いできたところに、一定の貢献があるのではないかと思います。

事業承継にも出番あり

――潜在力をうまく発揮できていない企業があるからこそ、出番がある。

安達 多くはそうです。他に最近よくあるのは事業承継の問題。創業者が高齢化しているうえ、ファミリー企業のうち6~7割は後継者が見つかっていません。PEファンドの力を借りて、新しい経営陣を育てたり、ビジネスモデルも変えながら成長させたりという案件もあります。

――日本で実行した投資の中には、芳しくなかった案件もありますか。

安達 投資には常にリスクがあります。想定していたシナリオと違ったケースがないわけではありません。具体的な数字は残念ながら申し上げられませんが、平均的に見ると順調にやってきていると思います。

現在継続投資中の案件は6件で、十分マネージできる数だと認識しています。他ファンドではもっと多くの継続案件抱えているところもある。我々にしても、良い投資が増えれば拡大していくことも考えられます。

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