ユニー、ファミマとの統合で大量閉店の衝撃

スーパー、コンビニ以外にも大ナタ

関西地区でサンクスを運営するある加盟店オーナーは、「日販(1日当たり1店売上高)はサンクスよりファミマのほうが高い」と期待を示す一方、「契約内容を見ると、日販の低い加盟店にはきつい」と不安を口にする。

ファミマは7月に加盟店との契約を見直した。水道光熱費や弁当などの廃棄損の本部負担を増やす反面、加盟店が本部に支払うロイヤルティは増額している。「本部の支援はありがたいが、支払うロイヤルティも増えた。日販の高い加盟店はいいが、45万円以下の加盟店は苦しい。アルバイトの給料は払えても、オーナーの生活は厳しくなる」(ファミマの加盟店オーナー)。

焦りを募らせるベンダー

サークルKサンクスの日販は45万円未満。ファミマへの看板替えで金額が増える可能性はあるが、立地条件により上昇が鈍ければ、加盟店オーナーの間で不満が高まりかねない。

日販引き上げには商品力の向上が欠かせない。が、それを支える弁当やおにぎりを供給するベンダー企業にも、不安が垣間見られる。サークルKサンクスと取引している東海地区のあるベンダーは、2015年秋から今春に数億円をかけ、炊飯ラインを刷新した。

当記事は「週刊東洋経済」9月10日号 <9月5日発売>からの転載記事です

表向きは品質向上が目的と説明するが、「むろんファミマさんとの統合を見据えてのこと」と本音を漏らす。統合後、ファミマ向けに取引が拡大できればよいが、現時点で取引拡大は決まっていない。他方、統合で取引が消滅してしまうのではと、焦りを募らせるサークルKサンクス系ベンダーも少なくない。

看板替えは約2年半をかけて完了する予定だ。新会社の上田社長は「1年半でやれ」と檄を飛ばす。加盟店の不安を取り除き、看板替えをスムーズに進められるのか。ファミマ主導で進むリストラに、ユニーグループの存在感はかすむばかりだ。

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