「塩バナナ」と「塩バニラ」は味の対比が楽しい 最近の塩味トレンドは「濃厚な味」がポイント

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記憶に新しいのが、2012年に登場した麹と塩を水で混ぜて発酵させた万能調味料「塩麹」であろう。そしてその2年後、レモンを塩漬けにして発酵させた「塩レモン」が一大ムーブメントに。流行語大賞にもノミネートされたほどの人気となった。さらに2015年には、塩味をベースにバターがたっぷりと練り込まれたパン「塩パン」が話題になったのである。

そうしたこれまでの塩味トレンドの流れに乗って、今年の夏、例年以上に目立ったのが、各メーカーの「塩バニラ」味の商品化だ。ハーゲンダッツはメーカー史上初となる塩を使った新商品「ソルティバニラ&キャラメル」を発売。ローソンでは塩バニラクリームを挟んだ菓子パンが登場した。チョコ菓子ではアルフォート、スナック菓子ではキャラメルコーンの塩バニラ味が発売され、その人気を後押ししている。

これからのシーズンで注目のメニュー

こうしてみると、塩人気の中にも変化が起きているのがわかるのではないだろうか。塩味トレンドの黎明期、2000年代は「塩×甘み」の対比効果による「甘じょっぱさ」人気。2010年代前半は、レモンの酸味などと組み合わせる「塩×さっぱり」人気。そして2015年以降の現在は、バニラやバター、バナナなどの濃厚な味をもつ食材を組み合わせ、その対比効果を楽しむ「塩×濃厚」人気なのである。

この「塩×濃厚」人気はこの冬まで続くだろうと編集部は予想している。たとえば、冬の定番料理の鍋。シンプルな塩味の鍋つゆに豚バラや餃子、モツなどの脂肪分の多いこってりとした具材を入れたさっぱり&濃厚な味わいが人気を博しそうだ。ほかにも、まろやかなクリームソースと掛け合わせる「塩グラタン」、ジューシーな豚肉でボリュームある「塩角煮」など、「塩×濃厚」ホットメニューに期待している。

塩餃子鍋(上の画像をクリックするとクックパッドのレシピにジャンプします)

塩角煮(上の画像をクリックするとクックパッドのレシピにジャンプします)
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