1晩で7500円!駐車場「料金トラブル」の裏側 事業者と利用者の「認識のズレ」埋まらず…
条件を元に、金曜夜〜土曜朝に駐車した男性の料金を計算してみた。日付が変わった土曜の午前0〜9時(540分間)は、単位料金(25分ごとに300円)が計22回課金されることになる。
つまり、「金曜夜の駐車代」が900円▽「土曜未明〜午前分」が「300円×22回」で6600円で、総額7500円。請求額に間違いはない。
料金表示を巡る“認識のズレ”、なかなか埋まらず…
管理会社は「料金の仕組みは分かりやすいように示しており、問題はない」。男性に説明すると「“花の金曜夜”の楽しい気分が台無し。近くには実際、一晩1000円ほどで駐車できるところがたくさんあるのに」と納得しきれぬ様子だった。
飲酒運転の取り締まりが強化される中、街中の空き地を転用して激増したコインパーキング。国民生活センター(東京)によると、コインパーキングの料金表示関連の相談は2008年に108件だったのが、2013年には313件に増加。その後2年も300件近いペースで、「最大料金○○○円」をうたう看板に関する苦情が最も多いという。
センターは、業界団体「日本パーキングビジネス協会」に利用者に分かりやすく掲示するように要望。協会側は2014年、「文字の大きさを30ミリ以上とする」ことなどを盛り込んだガイドラインをつくった。それでもトラブルが相次ぐ現状は、料金表示を巡る事業者と利用者間の“認識のズレ”を埋めるのが、容易ではないことを示しているのか……。
ともかく、“花金明け”の高額請求を避けるには、「できる限り条件を確認してから駐車する」(国民生活センター)姿勢が、欠かせないようだ。
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