転入組にあえて聞く、「本当は福岡が嫌い?」 「福岡ブラックホール説」には盲点があった
「福岡は暮らしやすい」「食べ物もおいしい」……。その吸引力は、転勤してきたサラリーマンを優しくとりこにし、本社に帰りたくなくさせる魅惑の「ブラックホール」として、テレビ番組が成立するほどだ。
でも、真相はどうなのか。そこで、転勤族の覆面座談会を敢行。あえて「本当は福岡が大嫌い?」と聞いてみた。すると「普段は決して口にできない」という本音が爆裂した。
福岡の「シモキタ」に6人が集結
「顔はNGです」「名前は出ませんよね」。仕事を終えた男女6人が不安を口にしながらマンションの一室に集まった。
7月のある金曜日、福岡市・西新。天神まで地下鉄で「7分」という利便性の良さから、不動産業者が「福岡のシモキタ(東京・下北沢)」と転勤族にお勧めする人気エリアだ。参加者たちもこの周辺に住んでいるという。
6人の構成は、東京など福岡市外から転勤や就職で移り住んできた30歳〜41歳の男女5人と、「生まれも育ちも西新」という45歳の会社員男性。西新出身の男性には、福岡側の“代弁者”として加わってもらった。
冒頭の質問はこれだ。
――福岡は好きですか。その理由は。
答えやすかったのか、全員が「はーい」と手を挙げた。理由はこうだ。
「食べ物がおいしいから」「街がコンパクトで便利」「適度に都会」