福岡は「東アジアのハブ空港都市」になれるか 今こそ地域トップのセンスが試されるとき

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25年後の空港をどのように描けるのかが、都市の未来ビジョンそのものに。高城 剛のメルマガ、高城未来研究所「Future Report」からお届けします(撮影:尾形文繁)

今週は、福岡にいます。アフリカに行かねばならないので、少しでも近づこうとしていますが、残務に追われ、やっと福岡までやって来ました。

目的地はまだまだ遠方ですが、ここから北京を経由して東アフリカに向かおうと思っていまして、考えてみれば、7年前にハブ空港として使っていたのは韓国の仁川で、5年前はシンガポール、3年前はバンコクで、2年前はクアラルンプール、昨年は香港をよく使っていましたが、気がつくと、今年は北京を使うことが多くなりました。

その理由は、北京発の国際線の本数が多く安価で、空港の利便性が急速に高まっているからです。

福岡で、都市の未来ビジョンを考える

当記事はプレタポルテ(運営:夜間飛行)の提供記事です

と申しますのも、1年ほど前の昨年4月まで、北京では国際線から国際線の乗り継ぎでも、一度入国する必要がありましたが(国際線乗継専用トランスファー審査)、乗り継ぎ時間が24時間を超えない範囲において、入国審査をせずに第三国への出発が可能になったのです。

また、北京国際空港は超巨大で、香港国際空港などを手がけたノーマン・フォスターの設計のなかでも最大の建造物と言われています。

ゲートの端から端まで3キロ以上あり、案内板にも「ここから55分」などと他では見ない搭乗ゲートまでの移動時間が書かれているほど巨大です。
ちなみに、福岡空港と博多駅を直線で結ぶと2.5キロですから、北京国際空港がいかに巨大か理解できます。

このような距離感を考えると、現在の福岡空港は駅や街に隣接しているのが最大の特徴で、その利便性もあって乗降人数も、羽田、成田に次ぐ国内第三位を誇ります。

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