新御三家・駒場東邦、どう開成・麻布に挑む? 駒場東邦中学・高等学校 渡邉俶充校長に聞く

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都立中高一貫校は、まだ脅威ではない

――成長著しい都立一貫校は脅威ですか。

もちろん、学費という面だけを比べれば脅威かもしれません。都立中高一貫校は無料ですから。ですが駒東として「私学のよさ」をわかってもらえるように努めたいと思います。それに受験者数の推移を見ればほとんど落ちていません。中には都立に食われた、という学校もあるみたいですが、うちはそういうことはまったくありませんね。

うちは50年以上中高一貫校としてやってきました。6年かけて一人の人間を育てるというのは、それなりのノウハウが必要です。都立と違うのは6年間を通して「人格形成」に必要なことを教えているいうことでしょう。勉強だけではなく、どういう人間を育てるか、駒東ではリーダーシップがある人間を育てたいと思っています。

体育祭も生徒達にとっては大事なイベントの一つだ

――校長先生が考える「リーダー像」とは?

洞察力があることだと思います。洞察力を養うということは非常に難しい。ですからまずは「過去から学ぶ」ことが大切でしょう。歴史の本を読んだり、身近なところでは先輩の背中を見ることが最もよい学びの機会だと思っています。だから駒東では部活に入って先輩の話を聞く機会を多く作ることに力を入れています。

――駒東生の弱点は?

難しい質問ですね。他校と比べたことがないのでちょっとわかりにくい点もありますが、国際感覚を育成する取り組みは遅れていると思います。米国・スティーブンソン校との交換留学も行っていますが、相互に1人ずつです。昨年末から台湾の学校との交換留学も開始しましたが、まだそれも少ない。海外トップ校との交流は生徒の刺激になるので、それを増やしていくことが今後の課題でしょうか。

(撮影:今井康一)

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