日本株は「日銀会合」後、結局「売り」になる? 「ポケモン祭り」の次は日銀金融政策決定会合

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一つ注意するとすれば、この週末に発表された欧州の経済指標だ。いちいちあげればきりがないが、ひとことで言えば、英国による欧州連合(EU)離脱の影響が随所に見られた。今後、米国の経済指標が英EU離脱で鈍化する可能性もあることから、米国株はそろそろ上値が重くなる可能性はある。

結局、FOMCはさほど重要ではなく、最大の注目は週末の日銀会合というわけだ。

追加の金融政策は本当にあるのか

今回の会合では、「追加の金融政策」を実施するとの思惑が高まっている。実際、7月10日の参議院選挙終了後の日本株反発は、欧米株の堅調な地合いをベースに、大規模な経済政策と追加の金融緩和への期待感が原動力となった。市場では、日銀会合に向けた「イベントドリブン」的な短期筋による先物、オプションのコール買いも活発化しているようだ。

市場は既に前のめりの状況のため、日銀会合に対する「市場の勝手なハードル」は、かなり高いと言えよう。そこで、今年4回の日銀会合に関する日経平均の値動きを振り返ってみる。金融政策についての日銀会合の決定事項と時間帯をまとめた表も参考にしながら、読んでいただきたい。

日銀会合の決定事項と結果発表の時間(市場に伝わった時間)

【2016年】
6月16日 現状維持(8対1、項目によって7対2)、11時45分
4月28日 現状維持(8対1、項目によって7対2)、12時01分
3月15日 現状維持(8対1、項目によって7対2)、12時35分
1月29日 マイナス金利導入(5対4)、12時38分

(出所:日本銀行)

実は、最近の4回中、3回が日銀会合の前後数日内に日経平均が高値をつけていることがわかる。まず1月29日の会合では、2月1日(翌営業日)に1万7905円、3月15日の会合では14日(つまり前日)に1万7291円、4月28日では25日(3営業日前)に1万7613円である。

前回の6月のみこのパターンと異なっているが、これは23日に英国民投票が予定されていたので、市場コンセンサスは「現状維持」と期待感はほぼ無かった。ただ、コンセンサス通りだったものの、11時45分に内容が伝わると日経平均は急落した。

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