「絵文字」で国民性を読み解くことができる フランス人が他国の4倍も使うのは?

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アラブ諸国(上)フランス(下)で人気のあるEmoji

次はアラブ諸国で人気のEmojiです。出身者は?……(ひとり挙手)あなたですね。ありがとうございます。

さて、調査によると、アラブで人気なのはお花や植物関連のEmojiなんですね。実に他言語の4倍以上の使用率です。オーストラリアとはずいぶん違いますね(会場笑)。

最後にもうひとつ。われわれは今カンヌにいるわけですから、フランスを見てみませんか。これがフランスです。たくさんのハートです(会場笑)。ハート、ハート、ハート……ありとあらゆるハートです。

フランスの方は?(何人か挙手)フランス人は、ハート関連のEmojiを好み、その使用率は他言語の4倍に上ります。やはり、フランスは愛にあふれた国ですね(笑)。

とっても面白いですね。今回は4つの地域や国をご紹介しましたが、世界中で非常に多様な使われ方をしているのがわかると思います。

なぜ、Emojiは日本で生まれたのか

講義を行うブルーカレントの本田哲也社長

さて、これを私たち日本人から見るとどうかという話をしましょう。実はEmojiが生まれた日本では、すでにブームは過ぎています。ブームがあったのは7~8年前といったところでしょうか。

ですから日本人にしてみれば、最近の世界的なEmojiブームにはちょっと驚いているという感じです。また、日本本来のEmojiの使われ方には、世界と比べるとちょっと異なる部分もあります。

さらに言えば、そこには日本独自のクリエイティブやコミュニケーションの大事な要素が潜んでいるとも言えるのです。さあ、ではなぜ日本でEmojiが生まれたのか、その背景をみてみましょう。そこには大きく2つの理由があるのです。

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