JR東日本は、East Japan Railway Company、JR西日本は、West Japan Railway Company、ではJR東海はTokai Railway Companyかと思うと、さにあらず。Central Japan Railway Company である。
そういえば、名鉄の中部国際空港駅も英語表記は、Central Japan International Airport Stationとしている。中部とは中部日本のことだからCentral Japanなのだ。JR東海もそれに準じているとも言える。
ところで、この春に誕生したばかりの第3セクター「道南いさりび鉄道」の英語名は、South Hokkaido Railway。Donanとしても意味不明だから南北海道鉄道としたようだ。「いさりび」は訳しづらいから省いてしまったのかもしれない。
英語はもっとシンプルでも通じる
ここまで見てきたけれど、何となく日本の英語放送はまわりくどく長い表現が多いと思う。例えば、JR北海道の特急列車では、こんな案内をしていた。
親切ではあるけれど、じっと聞いている人はいるのだろうか?また、Passengers holding the Japan Rail Passは、the Japan Rail Pass holderのほうが簡潔であるし、最後の一文は、Please go to Cars 6 and 7. They have non-reserved seatsの方が分かりやすい。
それに比べて、海外の列車のアナウンスが簡潔なのは、そもそも車内放送をあまりしないこととも関係があるようにも思う。「本日は雨のため傘などの忘れものが大変多くなっております」など、おせっかいとも思える放送は日本独自のものだ。そうした慣習を外国語放送にも取り入れれば回りくどい英語表現となるのであろう。
国内の鉄道に関わる英語表現を見ていくと、直訳や意訳などさまざまで、納得したり疑問に思ったりと、調べていくと奥深いジャンルかもしれない。
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