見出しには、「協力」から一歩踏み込み、「従業員の戦力化」という言葉が出てくる。
まず、冒頭で「こうした予約活動において従業員さんの協力をもらえるかどうかで、数値は変わってくる」と指摘。その為に必要なものは、「従業員に対する意識付け」と「アプローチについての具体的な指導」だという。「協力」というソフトな物言いになってはいるが、結局は売らせるための意識改革が大事だということだろう。
「従業員の人間関係を聞きながら、何処にチャンスがあるのか。どのようにお勧めするのか。アドバイスを行うことが必要。個人毎に環境は違うが、一緒になって考えていくことにより、全員参加ができれば、体制強化に繋がっていく」と書かれ、その下には図表が添付されている。「パートさん」「アルバイトさん」に分けられ、周辺の人間で「売れる」相手の候補がぐるりと囲まれる形で書かれている。
学生アルバイトには、積極的に介入
パートについては、「身内関係が基礎票になる」としている。その他には「常連客」や「ご近所さん」が候補にあげられていて、比較的身近な人間関係をターゲットにするべきと考えているようだ。一方、アルバイトに対しては、「パートさんに比べ難しく思える」と断りつつ、「一人2件平均で販売できれば、20人で40件となる。アプローチ先は、生活環境を聞きながら、一緒に考えていく中で見つけだす。パートさん以上に関与していく必要がある」として、より積極的に指導して介入するべきだと発破をかけている。パートの主婦の方などは、周辺の人間関係におけるコミュニケーションについても、苦にしない人が多いかもしれないが、学生はなかなかそうはいかないため、このような指摘になっているのかもしれない。
学生アルバイトの営業先の候補は、パートよりもさらに多様だ。「ご両親、親戚関係、友達の親御さん」はもちろんのこと、「大家さん、他のバイト先」果ては「通っている大学の教授」もターゲットになる、とされていた。家族や親戚はともかく、大学の先生が、自分の教え子からいきなりコンビニのギフト商品を勧められたら、さすがに困惑するだけなのではないか。
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