海外出張では機内の映画を見てはいけない 初心者がおかしがちな6つの注意ポイント

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5.機内の映画は見てはいけない

アメリカ方面に出張する時には時差ボケにも気をつけたい。日付変更線を越えると、かなりキツイ時差ボケに悩まされることになる。橋場氏は「アメリカ方面の出張では、到着初日は何も予定を入れないほうがいい。初日に商談をすると、ミスをおかしやすい」という。

2日目以降まで時差ボケで悩まされないためには、行きの飛行機で体内時計を合わせる努力をすることが大切だ。具体的には、出発前日を寝不足気味にして、搭乗したらすぐ、腕時計を現地時間に合わせる。機内食をちゃんと食べることも意外と大切だと橋場氏は指摘する。到着地の時間に合わせて出されるので、体内のリズムを合わせやすいそうだ。また、最新作が豊富にあるからといって、映画を見るのはやめておこう。光の刺激で眠れなくなってしまうからだ。

各国ならではの風習に気をつける

6.コートは着たまま入る

海外に行けば、その国ならではのビジネスマナーや風習がある。それが守れないと現地の相手が不愉快な思いをすることもある。たとえばマスコミに勤めるBさんは、イラン出張をする時に「ネクタイを着用してはいけない」と先輩にきつく言われたという。ネクタイは西洋文化の象徴なので、イランでは嫌われるからだ。事前に、どんなマナーや風習があるのかを押さえておこう。

欧米に行った時、日本人がよく間違えやすいこととして橋場氏が挙げたのは、客先には冬物のコートを着たまま入ること。「日本では外でコートを脱ぐのが常識ですが、欧米では『まだ招き入れてもいないのに、コートを脱ぐずうずうしいヤツだ』と見られてしまいます」。コートは建物の中で脱ぎ、預かってもらおう。また、商談後、夜の食事会での服装は、ノーネクタイのビジネスカジュアルでも良いが、シャツをズボンから出すと「だらしない」と見られるので、やめておきたい。

以上のことに注意して、はじめての海外出張を成功させていただきたい。

杉山 直隆 オフィス解体新書・代表

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すぎやま なおたか / Naotaka Sugiyama

1975年生まれ。専修大学法学部卒業後、カデナクリエイト入社。ビジネス誌やビジネス書、企業の社内報・PR誌の執筆・編集を主に手がける。2016年に独立(屋号:オフィス解体新書)。社会人インターンシップ情報を紹介するブログメディア「30歳からのインターンシップ」を立ち上げ、取材活動をしている。共著に『課長・部長のための労務管理 問題解決の基本』『図解&事例で学ぶ入社1年目の教科書』『クイズ商売脳の鍛え方』など。

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