大戸屋、渦中の社長が「お家騒動」を独占激白 創業の精神「母の心」はどこに消えたのか
「穏やかに総会が終わって良かった」
――株主総会を終えて、率直な気持ちは?
大戸屋の理念の根幹は「お客様に美味しいものを出したい」「お母さんの手作り料理を出したい」といった、手間暇かけた美味しい定食を食べてもらうということ。株主が承認した経営陣が、こうしたことをしっかりやっていくに尽きる。
――創業家側は反対の意向を示していたが、株主総会の当日には表立って発言することはなかった。
メディアを通じて、色んな情報は伝えられてはいたが、創業家から直接的に(重要提案を行うなどの)連絡は一度もなかった。ただ、最終的に株主総会で創業家が質問するかどうかは、わからなかった。穏やかに終わったことは良かったと思っている。
――役員人事への賛成は約63%、この水準をどう受け止めているか。
想定通りだ。例年の議決権行使率は約6割程度。当社の発行済み株式数719万株に行使率を掛けると、430万株が母数になる。このうちの創業家が持っているのが135万株なので、その時点で反対票が33%くらいになっている。
賛成・反対のどちらにも入っていないものは反対票に入れている。これが例年8%くらいある。創業家の(実質的な議決権)33%に、白票の8%を加えた40%が反対票となる。そういった意味で、事前の想定通りの数字だった。
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