大戸屋、渦中の社長が「お家騒動」を独占激白

創業の精神「母の心」はどこに消えたのか

――智仁氏は、久実前会長が亡くなってから窪田社長とコミュニケーションがとれなくなったと主張している。

いや、事実として話し合いをして、一緒になって大戸屋を支えていこうという合意はなされている。根本原因はわからないが、前会長が亡くなり、われわれも含めて皆が不安に感じていた部分はあった。そういった意味ではコミュニケーションが足りなかったと、反省する部分はあるかもしれない。

――話し合いをした創業家のメンバーは誰か?

智仁氏と、夫人の三枝子さん。そして久実氏の長兄の三森智文氏、今回社外役員になった三森教雄氏(久実氏の次兄)の創業家4人が、これから一緒に大戸屋を支えて発展させていこうということで合意をした。2人は(智文氏と教雄氏)はそういう気持ちでいることは間違いない。反対の表明については非常に驚いていた。

創業家にくすぶる不満の行方

――そうすると、残る智仁氏と三枝子氏は何に反発していると考えるのか。

それは、われわれにもわからない。

――智仁氏は他社の取材で、今回復帰した元役員を名指しで「一連の騒動の糸を引いている」と発言したと伝えられる。

注目を集めた6月23日の株主総会には、昨年より1割以上多い1494人の株主が参加した(写真:記者撮影)

それは個人の感情なのでわからない。智仁氏を排除しようというのは私もほかの幹部にも、まったくない。そもそも排除する理由がない。智仁氏は(当時)26歳だった。経験をしっかり積み、将来のリーダーに育っていて欲しいというのが私の思いだ。

――創業家が臨時株主総会を要求するという話もある。

実際に話が来ていないのでコメントのしようがない。株主からは今回の総会で、取締役として11名が信任されている。われわれとしては、もっと美味しいものを出して、大戸屋ファンをもっと作っていくことに注力をしていく。

――この1年で、役員10人中7人が辞めた計算になる。株主からも不安の声があがった。

私は前会長のような、カリスマ経営者ではない。営業の核となる人材は再任しているし、外食以外の分野からの専門性もこれからは必要になってくる。大戸屋を成長させていける新しいメンバーを選び、株主総会に掛けた。

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