「都合よく解釈する人」は、なぜ成功するのか 期待を超える成果を出すための3ステップ

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期待を超えるミドルマネジャーが自己変革し、能力アップしていく過程は、次の3ステップを踏むことが多い。

ステップ1:「自己認識」を深める
ステップ2:自分にとって「都合のよい解釈」をする
ステップ3:自分のとった行動や置かれた状況に基づき「持論形成」する

 

自己変革とは、単にスキルを身に付けたとか、新しい考え方を手に入れたとか、そういうたぐいのものではない。内省により自己を正しく認識し、自分はどうすべきかを真剣に考え行動し、そして自分ならではの持論を形成してゆく。このプロセスを通じて、スキル、ウェイ、ギャップの3つの力に対する、新しい自分なりの考え方や手法を手に入れ、新しい自分へと変革し、成長してゆくのである。

ミドルマネジャーが成果を出すようになる3ステップ

ステップ1:「自己認識」を深める

「自分や自分の置かれた現状」を客観的に理解するのがスタートだ。異動や転勤、昇格時などキャリアにおけるさまざまな場面を、自己認識を深める振り返りの機会とし、自分の現状を理解しようとしているマネジャーは多い。

具体的に自己認識を深めるためには、次のような問いを自らに投げかけるのが有効だ。

・新しい状況で求められるスキルと現在の自分のスキルを比較し、足りないスキルは何か
・今までのメンバー構成と、今後のメンバー構成とを比較しつつ、自分のリーダーシップスキルが不足している点は何か
・今までの仕事に対する想いと、新しい仕事に対する想いはどう違っているか
・新しい環境の組織の方針と、今の組織の方針を比較し、ギャップの乗り越え方を変えなければならないかどうか

 

考えなければならないことは、状況に応じて人それぞれであるが、期待を超えるミドルマネジャーたちは、何かきっかけがあったときに、自分の置かれた状況から逃げずにしっかりと向き合っていること自体は、強調しすぎることはないだろう。

ステップ2:自分にとって「都合のよい解釈」をし、次にやることを決める

自己認識を深める中で、さまざまなことを考え、気づきを得ていくが、それらに自分にとって「都合のよい解釈」を加えるのが、次のステップだ。

厳しい状況や想定外の状況に置かれると、ネガティブな思考になっていく人は多い。しかし、彼らは最初こそネガティブに振れることがあったとしても、途中から都合のよい解釈をし、ポジティブに物事をとらえ始める。

次ページ最後のステップは「持論形成」
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