夏に日本茶を売る「抹茶ビアガーデン」の秘密 都心のホテル龍名館が女性の心を掴んだ!
ビアガーデンと聞くと、「生ぬるい夜風の中で枝豆をつまみにビールを飲む」というイメージを持つ人が多いのではないか。しかし、こうした画一的なイメージは、もはや過去のもの。今、女子会の場としても使える、オシャレで料理のバリエーションも豊富なビアガーデンが百花繚乱だ。
今回ご紹介するのは、そのなかでもひときわユニークな「抹茶ビアガーデン」。6月1日〜9月30日の期間、東京・お茶の水にある日本茶レストランで開催されている。
抹茶ビアガーデンの主役は、目にも爽やかな抹茶のビールだ。その他「ほうじ茶黒ビール」など9種類のビールが2時間飲み放題に、“お茶料理”1品がついて3800円。少々お高い価格設定ながら、期間中はすでに数週間先まで予約で埋まっているという。人気の理由はどこにあるのだろうか。抹茶ビアガーデンを主催する、創業118年のホテル「龍名館」の濱田裕章経営企画・マーケティング部取締役部長に聞いた。
当初は苦戦した「日本茶の魅力」を伝える試み
同ホテルが抹茶ビアガーデンを始めたのは、2015年の夏期。その1年前、ホテルの改装と同時にオープンしたレストラン「グリーンティーレストラン1899お茶の水」での販促の一環だったそうだ。
レストランのコンセプトは、急須できちんと淹れたお茶と、茶葉を使った“お茶料理”で日本茶の魅力を伝えること。ただ、お茶料理というジャンルの知名度が低いことと、お茶というアイテムそのものが、繊細な魅力を持つ反面インパクトに欠け、宣伝が難しい。オープン後1年を経ても、集客数がなかなか上がらないのが悩みだった。
そこで、 “夏の風物詩”であるビアガーデンを利用することを考えついた。
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