韓国の大学は「サイバー戦士」を養成している 北朝鮮の攻撃に対抗

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米国の重要な同盟国である韓国は、世界でも有数の技術先進国の一つだ。電力グリッドから銀行システムまですべてをコントロールするネットワークは、比較的原始的なインフラしかない敵に対して脆弱だ。韓国が報復しようにも標的となるようなものがほとんどない。

「相対的に見れば、防御すべき場所がより多い私たちの国は不利に思える。北朝鮮はインターネットを使用したり、提供することがほとんどない」とNohさんは言う。

韓国は昨年、北朝鮮の「サイバー軍」が過去2年間で6000人に倍増したと推測しており、増大する脅威に対抗できる能力を強化しようと躍起になっている。

米国と韓国両国が「軍同士のサイバー協力深化」を含めたサイバーセキュリティーにおける協力を強化する方針を、昨年10月に韓国の朴槿恵大統領が訪米した際に、ホワイトハウスが発表した。

高麗大学でのコースに加え、国家警察もサイバー防衛能力を強化している。また、未来創造科学省も、善良なハッカーといわれる「ホワイトハット」を養成するため、2012年から1年間のプログラムを開始した。

北朝鮮のサイバー攻撃

それでも北朝鮮は、韓国と米国に対するサイバー戦争において、成功を収めてきたように見える。

韓国の警察当局は先週、北朝鮮が大規模サイバー攻撃の下準備に向けた長期計画の下で、韓国企業160社や政府機関が保有する14万台以上のコンピューターに侵入し悪質なコードを仕掛けたと主張した。

2013年にも韓国は、北朝鮮がサイバー攻撃によって銀行や放送局のコンピューターシステムを一週間以上にわたってダウンさせたとして非難している。北朝鮮はこの攻撃への関与を否定している。

北朝鮮の金正恩氏暗殺をテーマにしたコメディー映画「ザ・インタビュー」の公開を準備していたソニー<3758.T>傘下のソニー・ピクチャーズエンタテインメントに対して2014年に行われたサイバー攻撃は、北朝鮮によるものだと米連邦捜査局(FBI)は指摘している。

サイバー攻撃後には、未公開映画や、同社の重役やハリウッド関係者を困惑させるような電子メールのネットへの流出が続いた。

北朝鮮は、こうした非難を「根拠のない中傷」と主張している。

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