韓国の大学は「サイバー戦士」を養成している

北朝鮮の攻撃に対抗

高麗大学のサイバー防衛プログラムは毎年最大で30人の学生を選抜するが、ほとんどが男性だ。同大学のJeong Ik-rae教授によれば、学費免除以外にも、大学は生活費としてそれぞれの学生に対し毎月50万ウォン(約4万5000円)を支給している。

同教授によると、このプログラムではハッキングや数学、法律、暗号学などの分野を訓練する一方で、学生はセキュリティー会社から寄贈されたシミュレーションプログラムを使って、模擬ハッカー攻撃を仕掛けたり防御演習を行ったりしている。

3日間にわたる面接

同教授によれば、この選り抜きのプログラムを受講するには、身体検査を含め、大学教授や軍当局者も同席する3日間にわたる面接を受けなければならない。

北朝鮮のサイバー軍は、約500人を擁する韓国のサイバー軍を数で上回っているものの、才能があり、よく訓練された少数精鋭のグループは、敵を撃退すべく育てることができるとJeong教授は指摘する。

情報セキュリティーの専門家であるJeong教授は、2012年以来、サイバー防衛カリキュラムで教鞭をとっており、才能ある学生を技術や応用科学、戦闘分野で訓練するイスラエルのエリートプログラム「タルピオットプログラム」を基準としていると語った。学生たちは卒業後、サイバーセキュリティーやミサイル防衛分野に取り組んでいるという。

「攻撃を受けたとき、防衛するだけでなく、反撃できるスキルを持つことはとても重要だ」と同教授は語った。

(Ju-min Park記者、翻訳:高橋浩祐、編集:下郡美紀)

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