長友佑都「会社設立の理由は僕の危機感だ」 現役の一流サッカー選手がビジネスに参戦
少子高齢化についてはイタリアにいても耳にします。今、少しでも良いものを手にする、口にすることは必ず自分に返ってくると思っていますしね。いつ自分に投資するべきなのか。そういった事を特に「危機感」を持って伝えていきたいと思います。
本田圭佑や僕がまずはその先人となれれば嬉しい
――サッカー選手のセカンドキャリアについてどのように考えていますか。
現時点では、「夢がある」とは言えないかもしれませんね。でも、僕は小さい時から努力し続けているから、ほんの一握りのプロサッカー選手となれたのだと思います。ですから、もっと環境を整えたいし、マインドを変えていきたいと思います。そのためには、「ここは負けない!」という自信や強みを伸ばすことが必要だと思っています。
本田圭佑や僕がまずはその先人となれれば嬉しいし、未来(夢や目標)から逆算して考えるべきだと思います。そうすることで、勇気も与えられるかもしれませんし。
――自分自身がこのような行動をとることの意味は?
僕がキッカケで同志を多く作ることができて、それが結果として日本を活気のある国にすることが出来れば嬉しいと思います。事業のことも、挑戦する勇気も、努力の大切さも伝えていきたいから、僕は自らこの道を選んでいるんです。
――サッカーを続けながらビジネスの世界に飛び込むのはなぜですか。
サッカー選手を引退したときに「価値のない人間だ」と言われたくありませんし、自分の道は自分自身で切り開き、仲間と共に進みたいと思っています。
――ビジネスの具体的な事業計画があれば教えてください。
サッカー選手として引退するまでの目標として売り上げ100億円規模を考えています。まずは大きな目標を掲げ、その逆算で全て意思決定をしていきたい。10億円の売上を目指す意思決定と、100億円を目指す意思決定はレベルも重みも違う。本気だからこそ、高い目標に向けて挑戦したい。
――会社設立に向けて、パートナー企業をどのように探したのでしょうか。
クオーレを動かす仲間が、僕たちの理念とビジョンを軸にいろんな方に会ってくれた。そして、ほぼ毎日といっていいぐらい仲間と電話を重ねて状況を確認し、その中で生まれた縁から、僕が自ら意思決定をしています。
――イタリアでプレーしている長友さんが、ビジネスの場を日本に選んだのはなぜでしょうか。
クオーレは、僕の強みを生かしながら、ヘルスケア事業を取り組んでいきます。僕は生まれ育った日本がとても好きです。だから、その日本のファンや多くの人に、自分の想いを表現していきたいと思っていました。それで一人でも多くの人を勇気付けることが出来たら幸いです。
それに、まずは日本で成功し、日本の皆さんに認められ、そして海外にも挑戦したいと思っています。ですから、すでに海外企業との取引や展開も視野には入っており、進めようとしています。
――イタリアでの経験が今回のビジネスに生かされる部分はありますか。
運動器具もオーガニック食品も、欧州で過ごす時間や価値観といった精神面も、とても学びが大きいと思います。あとは、結果がすべての世界で僕はプレーしていますが、企業も同じだと思うんです。なにかひとつの経験が、クオーレ設立へと繋がったわけではなく、いろんな点と点が繋がり、今に至っていると考えています。
(撮影:今井 康一)
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