「舛添辞職」で誰が次の東京都知事になるのか

橋下、石原、蓮舫、池上彰…出馬するのは?

では、東国原氏はどうか?2011年の都知事選で169万票を獲得した実績もあり、(本人は否定していても)虎視眈々と出る機会をうかがっているはずだ。だが都議会には拒否反応があり、混乱を招く可能性が高く、実現は難しいだろう。

また中田氏は現時点では名前が挙がっていない。だが、横浜市長を勤めた実績もあるし、人気も衰えたとはいえまだそこそこあるので、出馬の可能性はゼロではない。田中氏は「おおさか維新の会」から立候補することが決まっており、現時点ではこの路線に変わりがないと見る。

この四人の首長経験者とも野党系なので、風が吹いてはいるものの、自公が多数を占める中ではたとえ出馬したとしても勝つまでにはいたらないかもしれない。

このほか片山善博(元鳥取県知事)や北川正恭(元三重県知事)や増田寛也(元岩手県知事)の各氏は退任から時間も経っているので、なさそう。ただ、橋本大二郎氏(元高知県知事)は首長経験者であり、かつのちほど述べるジャーナリスト組にも入るわけで、「橋本家」という血筋の裏づけがあり、元NHK記者・現TV司会者としての知名度もある。人材という点から見ると、可能性はゼロではない。

安藤優子氏や池上彰氏はありか?

次にジャーナリストや文化人、官僚出身者などの出馬の可能性はあるだろうか?まずキャスターの安藤優子氏やジャーナリストの池上彰氏などを推す声がある。だが、知名度は高くても手腕が大事だと述べた通り、行政の大きな組織を動かした経験がない人は、基本的には難しい。

では、6月いっぱいで総務省の事務次官を退任する桜井俊氏はどうか。行政手腕の面で安心でき、クリーンさという点でも、国会議員よりは問題が少ない。性格が「ひょうきんでもあり、真面目でもある」というところもあり、人のウケはいい。

ただ懸念材料は、事務次官といっても政治家ではなく、形としては政治家に仕えていた人であること。もちろん指示を出す力もあり、事務次官経験者だけに人間的な魅力もある。だが他の都道府県知事なら十分だが、首都・東京の顔となるとやはり人間的な魅力の面で求められるものが一段違ってくる。百戦錬磨の都議会議員たちとわたりあえるか。本人もいまのところ完全否定しているわけだが、「どうしても」となったら、話は別の場合もある。もう少し推移を見たい。

次ページ石原氏、小池氏、蓮舫氏など国会議員の可能性は?
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ドラマな日常、日常にドラマ
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
世界の投資マネーが殺到<br>沸騰! 医療テックベンチャー

2020年に世界の医療関連ベンチャーの調達額は465億ドルと過去最高を記録。10年間で5倍に膨張し、米グーグルやアマゾン、アップル、さらには中国の巨大IT企業もこぞって進出中です。国内の有望スタートアップ21社も掲載した必読の最新ガイド。

東洋経済education×ICT