保育士の待遇改善に向けて、保育園を運営する企業も動き出している。最大手の「日本保育サービス」を有するJPホールディングスは、政府の方針に先駆けて、前期に8%、今期に4%の賃上げを実施。今期は1%強のベースアップに加え、残業代の支払いを手厚くする。
現場ではタブレットを導入。これまで手作業で行っていた子どもの検温、呼吸確認などの記録を電子化し、本部でも安全面のチェックを分担して行えるようにする。「人手不足によって現場の負荷が高まっている」(荻田和宏社長)との認識があるからだ。
さらには今期から、保育を専攻する学生を対象に、返済不要の奨学金(月額5万円、2年間)を給付する。現状、この奨学金を利用している学生は4人だが、「いずれ50~100人規模に拡大する」(同)。入社を強制するものではないが、少しでも同社への魅力を高める狙いだ。毎年200~250人にのぼる新卒採用者に対しては、首都圏に配属される場合は10万円、地方の場合は3万円の支度金を、それぞれ入社時に支払う。
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