2050年の世界と日本

わたしたちの暮らしはどう変わる?

「下り坂」を下る知恵

作家の司馬遼太郎が『坂の上の雲』で描いたのは、20世紀初めの日露戦争までの数十年間だった。富国強兵と殖産興業によって、列強の一角に上り詰める時期の日本の群像を、秋山兄弟と正岡子規の生きざまに重ね合わせて、生き生きと描いた。

100年後の日本は、司馬の描いた時代と正反対に、人口も、経済も、世界的な地位も、縮小、低下していく。まるで明治時代や昭和の高度成長期に駆け上がった坂道を、今度は数十年かけてゆっくりと下っていくかのようだ。

この「下り坂」の時代をどうソフトランディングさせるか。急速な少子高齢化が進むニッポンを、世界は壮大な社会実験場として注視している。世界が経験したことのない事象に立ち向かう日本人の知恵と処方箋が今こそ求められている。

(週刊東洋経済 2012年12月29日-1月5日 新春合併特大号)

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