岩田剛典「王子様キャラは今しかできない」

「植物図鑑」では甘いセリフに苦心も

「あぁ、懐かしい。カメラ目線のところに、布がふわっとかかっていて。確かに、そうですね。監督から、こういうシーンをやるのが初めてでしょって言われて“2度目です”って言った記憶があります(笑)。

あの場面、セリフがほとんどなくて、ほぼアドリブだったんです。だから、現場の空気感がもろに出ている。ちょっと恥ずかしいシーンでもあるんですが、試写で初めて見たとき、芝居に見えない感じがして、すごく自然だなと思いながら見ていました。台本を読んだときは、こんなに印象的なシーンになるとは思わなかった」

俳優は場数を踏んでいくことが必要

今作を「見たら恋をしたくなる映画」と語る。まさに、そのとおりの作品となった。

「樹という役は、いましかできないキャラクターだと思う。だからこそ、こういう役柄に挑戦させてもらえたことは、俳優としてステップアップできる、プラスの経験になった。初主演作で、この映画に出会えてよかったと強く思います。

やればやるほど、俳優って、場数を踏んでいくことが必要だと感じます。僕は、(役柄への)“当て感”って言っているんですけど、経験値が上がるほど、それがわかってくる。

声のトーン、表情、視線。画面に映っているときに無駄な動きをしないとか、俳優のみなさんが当然のようにやられていることが、ようやく少しずつできるようになってきたと思っています」

撮影が行われた昨年の6月から7月にかけては、三代目JSBの初のドームツアーの真っただ中。パフォーマーと役者の切り替えは、大変だったのでは?

「こうやってというものはないんですが、なんとなく切り替えていました。役者としての経験が浅いからか、撮影現場に行っても本番になるまで完全に役に入り込めないんです。監督から『テストをすると心配になるときがある』って言われるくらい(笑)。本番ギリギリまで動きを考えたり、監督と話をしていました。

役者もパフォーマーも、極めるにはすごく険しい道だと思う。まだまだ遠いですが、誰かの勇気や希望になれる“スーパースター”という夢に、少しずつ近づいている気はします。

今回、女性が憧れる王子様のような役を演じたことで、このキャラがひとり歩きしてしまわないかって少し心配もあります。でも、次の映画『HiGH&LOW THE MOVIE』(7月16日公開)が、まったく印象の違う作品なので、ラッキーだなって。もっといろいろな役柄を演じて、表現の幅を広げていきたいです」

映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(6月4日全国ロードショー)

クランクインは、昨年6月13日。約1カ月半かけて行われた撮影。大人気のふたりが主演ということで、天候不良でスケジュールが延びると大変なことに! ピリピリとした現場だったのでは? と思うのだが、違ったよう。ふたりの人柄のような、温かな空気に包まれていた。

(撮影:廣瀬靖士)

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