福岡が「美人の宝庫」と言われるのは、必然だ 数と密度で他を圧倒、地理的・歴史的背景も

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百貨店やファッションビルなどの商業施設がひしめく福岡市・天神地区。手前の赤茶色のビルが博多大丸、道をはさんで向かい側が福岡三越

「美人が多いと思う都道府県」を尋ねたネット調査(2015年、Jタウンネット、回答2835人)によると、福岡が1位。2位は秋田、3位は北海道だった。少なくとも印象論では「福岡=美人説」が全国に伝播していることが分かる。

それについて考えられるのは、福岡市の都市構造だ。天神を中心とした2キロ四方程度の狭いエリアにデパートやファッションビルがまとまっており、若い女性が集まる。ただでさえ数が多いのに、さらに密度が濃くなるのだ。

しかも、おしゃれな女性たちが多い。もともと、福岡市に憧れる若い女性たちが増えたのは、バブル期の1989年ごろから。週末、長崎から特急「かもめ」で訪れる若い女性を指して「かもめ族」という言葉も生まれ、商業施設が整備されるたびに「おしゃれな街、福岡」を目指す動きは加速していった。

若い女性の福岡市への転入も増加。日本政策投資銀行の調べでは、2005年からの5年間で20〜24歳の女性は1万3287人の転入超(転入-転出)だった。九州各県から若い女性がどんどん流入しているのだ。

ヨガ、エステでさらなる「高み」へ

「福岡=美人説」を解く次の鍵がある。福岡市の調査(2012年)では、女性1万人当たりのヨガ教室、エステティックサロン、婦人服店の数がそれぞれ政令市でトップ。ただでさえ数に勝る女性たちが自分磨きで美を競い、さらなる高みを目指しているのだから、結果は推して知るべしだ。

地理的、歴史的な要素もある。福岡市には古代、大陸からの使者を「接待」した迎賓館・鴻臚(こうろ)館もあり、大陸の異文化に触れてきた。外に開かれた港町で、今も流動人口が多く、「よそもの」も壁なく受け入れる。

福岡市を拠点に活動するアイドル橋本環奈。ついには映画「セーラー服と機関銃―卒業―」の主演を務め、2月には共演者で同じ福岡市出身の大先輩、武田鉄矢と市内の映画館で舞台あいさつした

さらに、商業都市として発展したためサービス産業に従事する女性も多い。外見の美だけでなく、おもてなし上手で物腰柔らかな「性格もいい」女性が多い印象を持つのも当然なのだ。

福岡市出身の女性芸能人といえば、最近は「天使すぎるアイドル」の橋本環奈や、モデル、女優、歌手の西内まりやがブレーク。ほかにも兒玉遥、山本美月、浜崎あゆみ、酒井法子、牧瀬里穂、小柳ルミ子など一時代を築いた女性が多数いる。

彼女たちは、多くの若い女性たちが切磋琢磨する土壌によって育まれたトップランナーと言っても過言ではないだろう。

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