上位3社で半世紀超え
1位のエスケー化研・藤井實社長は1932(昭和7)年生まれの79歳。1955(昭和30)年に大阪市で建設仕上げ塗材の製造販売を始めた。以降54年以上にわたり社長として同社を牽引してきた。同社は海外での製造・販売も積極的で、中国、韓国、タイ、マレーシアなどアジア地域で業績を伸ばしている。現在は、長男の藤井実広氏が常務に、次男の訓広氏が取締役に就いている。
2位のサンリオ・辻信太郎社長は1927(昭和2)年生まれの84歳。1949(昭和24)年に山梨県庁に入庁し、1960(昭和35)年、33歳で退職して贈り物用品事業「山梨シルクセンター」(現・サンリオ)を設立した。それ以来、社長の座にある。同社の主力キャラクターである「ハローキティ」は海外でも幅広く支持を集め、欧米でのグッズの企画・販売時に発生するライセンスビジネスが同社の業績に大きく貢献している。現在は長男の辻邦彦氏が副社長として海外展開のさらなる強化に力を入れている。
3位の島精機製作所・島正博社長は1937(昭和12)年生まれの75歳。1961(昭和36)年に和歌山市で手袋編機用の半自動装置の製造を開始。電子制御横編み機の世界シェアトップ企業に育っている。現在は、長男の島三博氏が副社長として右腕を務めている。
ランキング上位3社は、海外戦略にも積極的で業績が好調。いずれも子息が経営の右腕となっていた。さらに上位20社を見ると、子息が役員となっている企業は11社、女婿が役員となっている企業が2社あった。上位20社のうちほぼ半数の企業で現社長の子息が経営を引き継ぐ見通しだ。事業を受け継いでより良い企業とすることができるか。今後の動向に注目したい。
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