キーパーソンに聞く 新政権の進むべき道

自由民主党・参議院議員 林 芳正氏

――新政権で最も重要な政策課題は何ですか?

優先順位が高い課題としてはまず、経済再生だ。安倍晋三総裁が強調した金融政策に注目が集まったが、建設国債の直接引き受けを否定した後も、為替、株式市場はほぼ同水準で推移している。これは、自由民主党が政権に復帰すると、オーソドックスな経済成長に戻るという期待があったからではないか。

民主党政権では企業がなおざりになっていたが、企業が設備投資や雇用を通じて資金を使うと、そのことが利潤を生み出し、利潤の総和が日本の経済成長につながる。こうした当たり前のことを成長戦略と金融政策で後押ししていく。

財政政策は、社会保障のために消費税引き上げをお願いし、将来への不安を取り除いていく。また、財政が経済を圧迫しないよう2015年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字半減、20年度に黒字化という目標を堅持する。

──金融緩和の具体的手法としてインフレ目標も示しました。

デフレに陥っていないFRB(米国連邦準備制度理事会)、ECB(欧州中央銀行)ともにインフレ目標を2%に設定している。デフレの日本はなおさら、中途半端なメドではなく、2%を目標として掲げるべきだ。政策が変わったことをアピールすれば、市場のデフレ期待を払拭することにつながる。また、主要中央銀行のインフレ目標が2%で並べば、日本銀行が消極的にせよ円高を容認しているのではないかとの懸念を払拭することにもなるだろう。

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