有馬:今回の法改正で晴れて投票権を得ることになった18歳、19歳の皆さんにメッセージはありますか?
どの党でも良いし、白票を投じるのでもいい
牧原:ぜひお願いしたいのは、とにかく投票所に足を運んでいただきたい、ということです。あえていわせていただければ、どの党でも良いし、白票を投じるのでもいい。冒頭にも申した通り「自分の一票で日本の未来が変わる可能性がある」ということを、ぜひわかっていただきたいのです。
「放っておいても、誰かが何とかしてくれる時代」は終わりました。これからは「自分たちで何とかする時代」になります。よく私は若者に「逃げ切れる世代」なのか「逃げ切れない世代」なのかといった話をするのですが、日本の既存のシステムに乗っかっていたら、家電業界がまさかの展開になってしまったように、今のままでは20年後には個人も日本も生き残れません。
私は「今の日本は、タイタニック号のようなものだ」と常に言っています。船の外から見れば沈没しかかっているのに、船の中ではそれに気づかず、舞踏会を開いているようなものだからです。船が沈みかけているのに、例えば、「スープに髪の毛が入っている」などと細かいクレームをつけていても始まりませんし、船長やほかの誰かのせいにしている場合ではありません。人口減少社会の中で、冷静に日本と世界の現状を見つめ、やるべきことをみんなでやりぬくしかありません。これからは日本人が他の国に比べて優位な部分を把握して、強くしていかないといけません。例えば徹底的にお客さんのことを考えるとか、細かい努力を惜しまないといった点はアメリカ人にはあまりできないのですから。
「よりよい日本」にするために、どうすればいいのか。若い皆さん一人ひとりが考える。そのうえで、日本をよくするために一生懸命働いていると思う政治家に、ぜひ一票を投じていただきたいと思います。
(撮影:今井 康一、構成:福井 純)
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