ダメな会社ほど社員教育におカネを使わない 30年連続増収の社長が明かす人材活用術
錦織圭選手のプレーが注目を浴びた、テニスの四大大会の1つ、全仏オープンが幕を閉じました。連日にわたる深夜のテレビ観戦で、寝不足になった人も多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人です。
私が代表を務める「ノアインドアステージ」は、全国23カ所に拠点を持つ屋内型のテニススクールです。近年、錦織選手の活躍でテニス業界は、新たなブームを迎えていると言われています。ところが実態としてテニス人口は増加の兆しが見えつつあるという程度で、テニスコート保有施設数は大きく減少傾向にあり、2006年のマンガ『テニスの王子様』によるブーム終息以降、依然、厳しい経営環境に置かれています。
社員教育は最高の投資だ
そのような状況下で、当社は幸運にも30年連続で増収を続けています。同業他社が軒並み売上を落としていく右肩下がりの厳しい経営環境で、他社から一歩抜きんでた存在になるために必要なこと、それは、拙著『社長!すべての利益を社員教育に使いなさい』(あさ出版)でもうたっているように、社員教育しかありません。
2013年度には、社員を社外研修に通わせたり、外部のプログラムを取り入れたりして、約6000万円の金額を社員教育に投資しました。これは当時の利益の約30%にあたります。通常の会社の社員教育費は、1~2%だと言われるので、異常だと思われるかもしれません。実際、社長仲間からは「ムダづかいではないか」とも言われます。2014年度は3000万円で、同10%程度にとどまりましたが、その分、おカネを使わない教育にかける時間は、金額に反比例して増加しています。
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