自動車業界はソーシャルで大きく変わる 日産再生を担った米セールスフォース・ペラタ氏に聞く

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まとめると、今まさに大きな嵐がやってきている。この嵐はこれまでの固定概念のカラを打ち破るものです。セールスフォースは大手自動車メーカーであれ、保険会社であれ、小さなスタートアップ企業であれ、イノベーションの手伝いをしていきます。

セールスフォースは、ソーシャルメディアを活用して顧客とシンプルに、よりよい形で、しかも安価な形で接続していこうと考える企業こそが、勝ち組企業になると考えているからです。

クラウドは想像以上に破壊力を持っている

クラウドは小規模な投資で大きな展開を見込める点も魅力です。実はこの嵐がものすごい勢いでやってきているのを知り、その変革を進める役割を果たしたいと考え、3カ月前にセールスフォースに入社したのです。

――あまり前例のない転職だと思います。自動車メーカー社内からと、セールスフォース社内からでは、嵐の見え方は違いますか。

それほど違いはないです。ただセールスフォースに勤めるようになって3カ月の間に、クラウドが想像していた以上に破壊的な力を持っていることを認識しました。

100人以上のマネージャーが集まって2日にわたって最新のテクノロジーを説明する社内ミーティングに参加したのですが、そこで私は驚きました。クラウドのプラットフォーム上では、考えていた以上に多くのものを繋げることができるのです。これはセールスフォースの外にいるときは認識できなかったことです。

大手自動車メーカーは、これまで5000万ドル、あるいは1億ドルを超えるような規模のIT投資をいくつもやってきました。しかも頓挫しているものが多い。頓挫していなくても、当初の目的をしっかり達成しているようなプロジェクトはほとんどありません。

そうした過去の経験から、自動車メーカーのトップは大掛かりなIT投資には懐疑的な思いを持っています。IT投資と聞くと2の足を踏むのです。しかし、クラウドベースの技術はこれまでとは比較にならないほど安く済むし、導入までのスピードも非常に速い。自動車メーカーの経営者はそのことをあまり認識していない。各社を訪問して、それを伝えるのがCAO(最高自動車業界責任者)である私の役割です。

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