「ただ、少なくとも今の生活より楽しくなる結婚じゃなきゃ、嫌ですね。結婚して、何かを我慢しなくてはいけないのだったら、別に結婚しなくてもいいかもと思ってしまうこともあります」
生涯結婚しない女性が増えてしまっている昨今、彼女のように若くして結婚願望が強く、高収入で専業主婦願望がない女性の存在は貴重になりつつある。ぜひ、楽しい生活を実現してくれる相手を見つけ、幸せな結婚をされることを願ってやまない。
「覚悟する」必要をこれっぽっちも感じていない
以上のように、独身キャリアウーマン3人の話を聞いてきたのだが、結論としては、彼女たちに養ってもらおうと考えるのは、10年は早いように感じたのが正直なところだ。
一昔前は当たり前だった「男性が稼いで女性を養う」スタイルの結婚の場合、男性は独身時代の生活とは別れを告げ、一家を養う覚悟を決める。
結婚後、女性が仕事を辞め、専業主婦になれば、それまで1人で使っていた給料を2人の生活に充てることになる。当然、結婚することによって経済的なゆとりが減り、独身時代にできていたこともあきらめざるをえなくなる。それを当たり前と受け止め、皆、結婚に踏み切っていたのが、「男性が稼いで女性を養う」スタイルの結婚だった。
しかし、今回、3人の女性たちの話を聞くかぎりにおいては、独身である今の自分が「やっていること」「できていること」を犠牲にしてまで、男性を養ってもいいという気配はみじんも感じられなかった。
おそらく、彼女たちは、自分で稼いだカネで男性を養うということを、その可能性を含めて、これまで一度も考えたことがなかったのではないだろうか。
つまり、彼女たちは結婚することによって生じる、金銭的なデメリットを受け入れる覚悟がまったくといっていいほどできていない。というか、そもそもそんな覚悟をする必要すら、これっぽっちも感じていないのが実態なのだ。
今回、3人の女性に話を聞いたわけだが、覚悟のなさについては、あまたいる世の高所得女性についても似たり寄ったりなのではないだろうか?
いくら経済的に余裕がある女性が増えたとしても、男性を養うため何かを犠牲にする覚悟を女性が持ってくれないかぎり、高所得女性と低所得男性のカップルは増えることはないだろう。
そんな女性の意識改革が将来においても起きるのか、現状を鑑みると展望は極めて暗いと言わざるをえない。先ほど、「女性に養ってもらおうと考えるのは、10年は早い」と書いたが、これは言葉のアヤというもので、本音をいうと10年程度で変わるほど簡単なことではないと思う。
稼ぐ力も含めて男を磨く、やはりこれしか事態打開の方法はなさそうだ。
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