失明防ぐ、加齢黄斑変性薬を参天製薬が発売 日本では中途失明原因4位
中途失明の主な原因の1つとされる加齢黄斑変性。加齢黄斑変性には萎縮型と滲出型の2種類がある。滲出型では、網膜下で病的な新生血管が形成されて、滲出液の漏出などにより網膜の破壊や機能障害起こり、視野の中心に歪みや暗点がみられるようになる。
滲出型の加齢黄斑変性は、欧米では65歳以上で失明する主な原因となっている。日本でも中途失明原因の第4位で患者数は増加傾向にあるという。
そうした滲出型加齢黄斑変性治療のための新薬が登場した。参天製薬が11月27日から発売した「アイリーア硝子体内注射液」だ。
バイエルが承認取得、参天が販売
「アイリーア」は網膜疾患治療のために独バイエルヘルスケアと米リジェネロンファーマシューティカルが共同開発した新規の眼科用VEGF阻害剤。眼内における病的な血管新生と滲出液の漏出を抑制する効果があり、導入期には1カ月ごとの連続3回投与、維持期には通常は2カ月に1回の計画的投与により、視力の改善・維持が可能となることが期待できる。
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