マイクロソフトには、越えるべき「谷」がある

素晴らしい長期ビジョンを現実化するには?

米マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏が基調講演に登壇(著者撮影)

5月24日、マイクロソフトは都内で過去最大規模となる開発者向けイベント「de:code」を開催した。

基調講演には同社CEOのサティア・ナデラ氏が登壇。日本の開発者に向けて「我々が提供する開発環境は、グローバル市場に向けて開いている。日本の経験豊富で優秀なエンジニアとともに、未来を築いていきたい」とラブコールを送った。

講演で述べた内容は、3月に筆者がリポートした「BUILD 2016」の内容を踏襲した上で、協業関係を構築しているトヨタ自動車(自動車向けクラウドサービス)や日本航空(MicrosoftHoloLensを用いた整備士やパイロットの教育プログラム開発)などの名前を挙げながら、今後も日本のパートナーとの関係強化に努めたいと力を込めた。

注目は「会話」によるコミュニケーション

3月のBUILDの内容を踏襲しているため、基本的な訴求点に変化はない(ブレがないといったほうがいいだろう)。当時のリポートの繰り返しとなるが、ここでそのポイントを見ていこう。

もっとも注目されるのは「Conversation as a Platform(プラットフォームとしての会話)」と呼ばれるコンセプトと、それに合わせた開発者向けのプラットフォーム、ツールキットを提供することだ。

ナデラCEOは「インターネットはこれまで、さまざまな分野で場所と時間の制約を取り除いてきました。ECサイトは“店舗”という制約を取り払った典型的な例ですね。そして今ではモバイル機器が生まれ、さらにその制約は緩和されています」と話す。

そして、モバイル中心の考え方をしたとき、さらにその先にあるのが「会話」によるユーザーとコンピュータ/クラウドのコミュニケーションというわけだ。

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