iPhone7は3種類?「モデル急増説」は本当か 成熟期に対応したビジネスモデルを模索

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iPhoneSEは新興国でのユーザー獲得を目的にしている。写真はニューデリーで4月撮影(2016年ロイター/ANINDITO MUKHERJEE)

6月13日、アップルはWWDC(World Wide Developers Conference) 2016を開催する。まだ1カ月近く先のことではあるが、1-3月期決算が予想以上に不振だったこともあり、現在から「何か新しいこと」あるいは「何か新しいもの」を期待する声、そしてそれ以上に「もうアップルは限界ではないか?」といった声が挙がっている。

加えて詳細な機能は明らかではないものの、大幅なアップデートが施されるとみられる次期iPhone(iPhone 7)がシリーズ全3製品で構成されるとの情報も出始めた。毎年、この時期には生産準備のため、断片的な情報が漏れ始めることから、3つの異なる製品でシリーズを構成する話には現実味がある。

iPhone新製品が持つ大きな意味

アップル、そしてiPhoneへの注目は、一企業、一ブランド、一製品に対する興味というだけでなく、スマートフォンを中心としたエレクトロニクス市場全体を推し量るバロメーターにもなっている。

CEOのティム・クック氏はiPhone 7について「それなしには生きていけなくなり、想像もつかない新機能」があると予告した。スマートフォンはソフトウェアとハードウェア、そしてネットワークサービスの三大要素で構成されるが、WWDCではソフトウェアおよびサービスの面で、今年の新製品を示唆する何らかの発表があると期待されている。

さて、WWDCでの発表については現地からレポートする予定だが、それ以前に現在のスマートフォン市場の状況を整理しておきたい。

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