出会いはサザン!晩婚におけるオフ会の効用

非・肉食系男性はこうして結婚した

「東京には何のつてもなかったのですが、新聞の求人広告で見つけた編集プロダクションへの入社が決まりました。そこで6年ほど働いて、独立をしたのが4年前です」

雅人さんは「出会い」に問題があった

穏やかな口調で話し続ける雅人さん。Y氏によれば、気難しい著名人が相手のインタビューでも動じることのない頼れる仕事人なのだという。人柄には安定感があり、ちゃんと稼いでいて、働き方の自由度は高い。キャリア女性の結婚相手としてモテそうな気がする。雅人さん自身、30歳を過ぎてからは「結婚しなくちゃいけない。子どもも欲しい」と思い始めていた。

しかし、冒頭の3局面のうち、「出会い」に問題があった。雅人さんは業界内恋愛を避けていたのに加え、合コンなどのイベントにも積極的には参加しなかったのだ。

「社内や業界内で付き合っているうちは楽しいだろうけど、別れたりしたらややこしいことになります。仕事仲間との間はちゃんと線を引いていました。合コンにも年に1回ぐらいは参加しましたが、周りを見ていても合コンで始まった恋愛はあまり長続きしません。そこで恋人を見つけようとは思いませんでした」

といって、大阪から単身上京した雅人さんに地縁はない。学生時代の友だちと再会して恋愛関係になる、といったことは起きにくい。加えて、雅人さんは音楽や映画観賞、ゲームなどの趣味が多く、一人でも余暇を大いに楽しめる男性だ。独身のまま40代に突入してもまったく不思議ではない。

そんな雅人さんに出会いのチャンスが訪れた。子どもの頃からファンであり続けているサザンオールスターズのオフ会だ。

「mixiのコミュニティのオフ会です。多いときは50人ぐらいで飲みました。カラオケにも行きます。歌うのはもちろんサザンの曲です。20代から50代まで、年齢層はバラバラですね。初参加の人にも優しいのがオフ会の特徴です。こっちの話もちゃんと聞いてくれます」

共通の趣味を持つ他人との交流が目的のオフ会。和やかな雰囲気で会話と食事を楽しめる可能性が高いのだ。サザンオールスターズは世代や性別を超えて愛されているバンドであることも影響しているのかもしれない。

すっかりオフ会が気に入った雅人さん。5、6回参加しているうちに、流通企業の正社員である陽子さんと巡り合った。お互いに一目ぼれではなかったようだ。

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