出会いはサザン!晩婚におけるオフ会の効用 非・肉食系男性はこうして結婚した

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「第一印象は、おとなしそうな人だな、です。オフ会の後にみんなで帰ったら、僕と最寄り駅が同じで、(それぞれの家に)歩いていける距離だとわかったんです。連絡先を交換していたので、ときどき近所でお茶をするようになりました」

趣味も最寄り駅も同じ。運命を感じてもいい状況だ。しかも、会話をしていて「いい塩梅だった」と雅人さんは振り返る。

陽子さんからの「明確なサイン」

「20代の頃は、会話のイニシアティブをつねにとりたい女性と付き合ったこともあります。こちらの言うことはとにかく否定して、自分の意見を押し通そうとするタイプです。いま考えるとちょっとしんどいですね。うちの奥さんは穏やかな性格なので、議論みたいなことは好みません。お互いに聞く姿勢を大事にできています」

1カ月後、交際を始めるきっかけを作ってくれたのは陽子さんのほうだった。雅人さんの誕生日にケーキを用意し、万年筆と高級メモ帳のプレゼントをしてくれた。雅人さんはその場で「付き合おう」と告白。陽子さんの答えはもちろんYESだ。

親しい男性から交際や結婚を切り出してもらえない、と悩む女性は少なくない。相手の男性はいわゆる肉食系ではないため、放っておけば友達のままで終わってしまう。おとなしい陽子さんですら、上述のような明確なサインを雅人さんに送ったのだ。現代の女性であれば、好きな男性に「いま告白してくれたら確実にOKするよ」とはっきり言ってしまってもいいと思う。

付き合った後の2人は慎重かつ順調に家庭生活に向かった。翌年春、陽子さんの誕生日に雅人さんはプロポーズをし、さらに翌年に海外で結婚式を挙げ、陽子さんはすぐに妊娠。今年に長男が生まれたばかりである。

「長い一人暮らしも楽しかったけれど、結婚してからの生活のほうがやっぱりいいですね。家には会話が弾む奥さんがいて、ご飯も一緒に食べられますから」

ただし、たまには口げんかをするらしい。穏やかそうに見える雅人さんだが、合理的なしっかり者の一面もあるのだ。

「結婚式の準備や引っ越しの荷造りのことで言い合いになったことがあります。奥さんはベッドに突っ伏して泣いてしまいました。強めに言って泣かせたことについては謝りましたよ。でも、僕が言っていることは正しいと思うので撤回はしません。奥さんが泣きやむのを待って、『こうしたほうがいいんじゃないかな』と言い直しました」

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