信頼される人は「オウム返し」で聞いていた! 「波長を合わせる聞き方」のすごすぎる効果

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しかし当然ながら、リズムが同じ人ばかりではありません。自分より速い人や遅い人もいます。そういうときに、相手に合わせられることが大切です。すると、なんとなく馬が合わないと感じる人が、どんどんいなくなり、どんな相手でもラクラク会話ができるようになります。

小声で話す人に対し、大声で返事をしてはダメ

続いては2つ目、声のペーシングです。声のぺーシングは4種類あります。

(1)声のテンポを合わせる

アゴの動きのテンポが合っていくと、話すテンポも合っていきます。
早口の人には、「はいっ」「ええっ」と歯切れよく相づちを打ちます。ゆったりと話す人には、「は~い」「ええ~」とのんびりゆったり相づちを返します。これらは、アゴのぺーシングとリンクしています。

(2)音程を合わせる

その次は、声の音程、キーを合わせます。声の低い人には、暗く無愛想にならない程度に、声を低くします。明るくて声が高い人には、地声よりも高いキーにします。

(3)音量を合わせる

音程を合わせたら、次に音量を調整します。声が大きい人には、こちらも大きく。声が小さくてボソボソ話す人には、こちらも同じ音量で話します。声のテンポ、音程、大きさが合うようになったら、最後に間を合わせます。

(4)間を合わせる

テンポよく話す人の「間」は、たいていは短いです。問題は、ゆっくりとボソボソ話す人です。質問すると、答えが返ってくるまでの問がとても長い人がいます。こういう人が相手だと、沈黙に耐えられずに、ついついしゃべってしまう人が多いですが、相手と同じ間で会話をすることが大事です。返事が返ってくる前に話してしまう人が多いですが、相手によっては5秒や10秒の間を使う人もいます。

返事をじっくり待つことで、深い信頼関係がさらに築かれます。これについては前回の記事でご紹介しています。

次ページ最後は言葉のぺーシング
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