優良企業ロームも苦しめるニッポン電機不況

リストラで2期連続最終赤字

ロームは希望退職に合わせて、国内の生産体制見直しにも着手する。本社(京都)工場や宮城工場の一部ラインを縮小し、八王子の「ウエハレベルCSP(半導体パッケージ部品)」のラインを宮崎工場に移設する。

ロームは急速に減少した売り上げの規模に見合う水準へ、固定費を圧縮する必要に迫られている。一方で、肝心の売り上げを拡大させなければ、利益が一時的に浮上しても本格的な底入れとは言えない。

立て直しのカギは海外顧客の開拓

これまでのロームは日系電機メーカーとのつながりが強く、電機メーカーと二人三脚で業績を伸ばしてきた。しかし、シャープやパナソニック、ソニーといった日系電機メーカーは軒並み業績不振に陥っている。薄型テレビの激減はもとより、スマホをはじめとする通信分野でもフィーチャーフォン(従来型の携帯電話、ガラケーとも呼ばれる)は急減している。韓国や欧米のメーカーに深く入り込めていないロームは、日系顧客の減産影響をまともに受けてしまった。

今後は「車載用、産業機器用に加え、韓国や台湾の民生機器メーカーも開拓していきたい」(ローム)としている。手薄だった海外市場のスピーディーな開拓が、ロームの業績回復の要となる。

(撮影:尾形 文繁)

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